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◇アーティストHPより
アコースティックギターが弾かれ、そして減衰していく様を聴き、響きを確かめながら次の音を予感する。共鳴、うなり、倍音。CDの中のノイズと今ここの物音とのレゾナンス。そして強く喚起される既視感。「確実にこの音楽を知っている」という感情。

ギター1本で綴られていく短い曲たちは、それぞれがその上で唱われた幾多の曲を内包している。そのメロディが心に鳴り始める頃ギターは不意に終わり、次の曲に続いていく。水紋のように消えていくメロディを思い出すために、再びこのアルバムをかけなおす。それは、ジャケットのウォールデンの写真を見ながら、まるで自分がそこで暮らしていたかのように、森の小径や湖畔を散歩したことを想起することと似ている。

このアルバムを聴くのは、ことばのいらないイメージの世界の中で旅している自分を発見することだ。遠くは近く、近くは遠い。

横川理彦(音楽家)


-tracklist-
01. 1
02. 2
03. 3
04. 4
05. 5
06. 6
07. 7
08. 8
09. 9
10.10


(2007年)

◇試聴はこちらに。アーティストHP