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    たんたんとした大人の日常のなかに少女の無垢さと危うさが漂う、心地よい休日の音楽。引き出しの奥の宝箱を開いて、恋をしていたころの日記を一枚一枚めくっていくような切なさと懐かしさ。力みのない歌と演奏が、休日の午後をストレスから開放してくれます。平均律クラヴィーア曲集のような美しいピアノ・アルバムを生んだIwamura Ryuta さんが二曲提供しています。
    柔らかな布でそっと包んだようなぬくもりが、あまりにしっくり。とても素晴らしい作品です。
    8曲36分。








    ◇以下ホームページdiscographyより
    「貝のふた」へ素敵なコメントを頂いております。ありがとうございました。

    ■伊藤ゴロー
    『佐和子さんの歌を初めて聴いたのはいつだろう。 女性らしいキリッとした哲学とほんの少しユーモアがあって、 いつ聴いても暖かく、心地いいのです。』

    ■音楽ライター ケペル木村
      『これはそっと大切に聴きたい作品です。佐和子さんが今までに聴いて来た音楽が彼女の感性の中で熟成発酵して類い稀なる音楽になりました。どの音も無駄な装飾がなくて佐和子さんの声と一緒になって耳に届きます。その美味しいエッセンスのようなメロディをジックリ聴かせてもらいましょう。』
     
    ■田村 示音(the sleeping beauty)
    『水を吸い、乾き、また水を吸って馴染んできた麻の布。手で触れた時にドキリとさせられる無垢板の家具。淡い塗装と焦げ跡が混ざりあった琺瑯のやかん。土いじりをして茶色の染まった指と、それを洗う白い石鹸。小嶋さんから届いた新しいアルバムには、そんな手触りの感触があふれている。たった35分間で、化合物にまみれた僕らの生活を変えることはできないかもしれない。でも、時折、風通しの良い小嶋さんの声や楽器の音を聴くことで、溜まった澱を洗い流し、大切なものに近づいて行けるような気がする。』

    ■bar bossa 林伸次 『確か1998年のこと。小嶋佐和子さんが、「中南米音楽のケペルさんに『bar bossaの林さんのところに持っていったら』って言われたので」と言いながらうちのカウンターでボッサ51のデビュー・アルバムを見せてくれました。それでそのCDをみんなで聞いていた時、たまたま隣にアップリンクを辞めたばかりの佐久間さんがいて、「もしよければ僕が流通やりましょうか」という言葉を放ったのが後にモダーン今夜やLampを出すことになるレーベル、モーテル・ブルーの誕生の瞬間でした。それから16年後の2014年、全く雰囲気が変わらない小嶋さんが「今度、久しぶりにアルバム出すんです」との嬉しいお知らせをまたうちのお店のカウンターで聞きました。あの時「曲がすごくキャッチーだからCMとかに使われたらおもいっきり流行るんじゃないかな」と思ったのですが、今回のCDもやっぱり同じような印象があります。1曲目なんてそのまま使えるんじゃないと思います。本当に。でも、大人になってもこんなに瑞々しい音楽が作れるなんて羨ましいな。』

    ■持田裕子
    かなり前の映画ですが、ミツバチのささやき、っていうビクトル・エリセっていうスペインの監督の映画があって、そこで、小さな少女、アナ・トレントちゃんがフランケンシュタインと出会うときの顔がうつったポスターや画像が巷でたくさん出てたから、映画観てなくても、その顔くらいは見たことあるかもしれません。
    今回のこのアルバムを聴いてあの彼女のたたずまいを想い出しました。こわくても、動じずに、見据えるまなざし。そのピュアさ。
    こじまさんの音楽は、少女のものであり、大人のものであり、おばあちゃんになっても変わらないものだと思うけど、そんなビュアな、生な向き合い方、対峙の仕方が、すごくいいなあって。


    ◇プロフィール 小嶋 佐和子(こじま さわこ)
    1971年10月18日山口県萩市に生まれる。6歳からピアノを始める。東京女子大学在学中はジャズに没頭。その頃からオリジナル曲を書き歌い始める。1995年、ギターの現高橋ピエール、パーカッションのトガゼンと共に「bossa 51」を結成し、1998年から2002年までに3枚のアルバムをリリース。その後、ガットギターを独学で弾き始め、トリオ「spumoni」、ノコギリ奏者イトウマキとのデュオ「Unknown Little Birds」、岩村竜太との共作など、コラボレーションを重ねながら歌作りを続ける。今春、初めてのソロアルバム「貝のふた」を自主レーベルPoisson Dans L’eau Musiquesより発売。もうひとつの仕事は翻訳者。


    1. シャボン
    2. 貝のふた
    3. Paper Snow
    4. Le papillon -ちょうちょう-
    5. Tonight
    6. Il pleut sur la grenouille
    -カエルの上に雨が降る-
    7. Habanera
    8. みしなる

    (2014.04.16)