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k. / History Grows
#素朴
#躍動 / 疾走
#歌のある音楽
#folk
#pop / dreamy
#k
ニューヨークのバンド、アイダ第三のメンバーとして知られる「k.」ことカーラ・シックリー。「Poor, Dumb Bird」や「Firefly」「Fallen Arrow」など、彼女が書いたきりっと引き締まった楽曲、また、ハスキーな歌声や彼女の弾くベース/ピアノはアイダのファンにとって本当に本当に大切なものでした。
過去『New Problems』(2001年)と『Goldfish』(2002年)という2枚のソロ・アルバムを「k.」名義で発表し、アイダの近作アルバムにも変わらぬ笑顔で参加(もちろん2008年の来日ツアーにも同行)、さらに最近はニューヨークのウィリー・メイ・ロック・キャンプ・フォー・ガールズのディレクターとして忙しく動き回る彼女ですが、ここにようやく9年ぶりのソロ・アルバムが届けられました。もちろん、アイダのエリザベス・ミッチェル、ダン・リトルトンも駆けつけ、ウォーン・デフィーヴァー(ヒズ・ネーム・イズ・アライヴ)やタラ・ジェイン・オニールも録音・ミックスにクレジットされています。ルシンダ・ウィリアムスの「Passionate Kisses」やジェリー・ラファティの「Baker Street」、ジュリー・ドワロンの「For Me」などカバー曲のチョイスもカーラならでは。ジョニ・ミッチェル、ジュディ・シル、サンディ・デニーやローラ・ニーロ等々、往年の女性シンガー・ソングライター名盤に加えられそうなエバーグリーンな逸品がここに生まれました。
余談ですが、彼女の父親のピーター・シックリーは、PDQバッハなる大バッハの息子を創作した面白い作曲家で、つまり、ちょっと変わったニューヨークの音楽一家に彼女は生まれているのです。カーラ・シックリーの「k.」、ぜひこの機会にお見知りおきください。